以前ここに3人で、車で訪れました。
まず、3人の内訳はこうです
運転手、Aさんと記します。彼は自分の高校の先輩で、かなりのお調子者ですが、頼れる男です。フツメンです。
助手席、自分です。ジムに通っているので筋肉はありますが小心者で周りに合わせて生きている人間です。グロメン。
後部座席、Bさんと記します。先輩の幼なじみで、寡黙で目つきが悪く怖い人と思っていました。Aさんの車は日産の180SXというスポーツカーで、後部座席ばかりが狭かったので、この時Bさんはとてもイライラした様子でした。彼はイケメンです。
目標の活魚まであと5分ほど、前評判でビビってたので緊張感が高まっていたときです。
キュッ!
タイヤが地面に擦れる音が聞こえ、車が急停止しました。自分は驚いてAさんになぜ停車したのか聞きました。するとAさんは驚いた顔で私に言いました。
あれを見てなかったのか!?
あれとは?そう思いまた聞き返すと、Aさんは黙りこくってしまいました。自分はAさんが怖がらせようとしたのかと思い、こういいました。
怖がらせたいなら設定練ってから言ってくださいよ(笑)
するとAさんはすごい形相で畳み掛けるように詰めよってきました。
嘘じゃない本当にいたんだなんで見てなかったんだ
本当はもっと喋っていたのですが、自分もパニクってたのでこれだけしか聞き取れませんでした。
自分達の様子をみかねてBさんが状況をまとめてくれました。この時自分はBさんに惚れました。
Aさんも落ち着きを取り戻し、なにを見たのか話してくれました。
Aさんが運転していたとき突然目の前に女性が出てきて、Aさんは驚いて急ブレーキをしたと、だがもう一度見た時にはその女性は居なくなっていたという。
この時Aさんと自分は完璧に戦意喪失していましたが、Bさんの意向に従う(半ば強引)ことになりました。
この時自分はBさんが嫌いになりました。
その後建物に到着しましたが、自分はどうしても中に入りたくないと駄々をこね車で待機することになりました。
10分、20分、30分……帰ってこない……40分ほど経ったとき、
ダダダダダダダッ!!!
階段を駆け降りる足音が聞こえてきました。自分は驚きましたが、すぐにBさんだと分かりました。
Bさんは焦った様子で自分に言いました。
Aが飛び降りた!!救急呼べ!!
マジかよ……自分はそう溢して消防に電話を掛けようとしました、ですがここで違和感に気づきます。
BさんはなぜAさんが飛び降りたとわかった瞬間に救急を呼ばなかったのか……?
Bさんに聞こうと顔を上げると、AさんとBさんが焦った顔で自分の顔を覗き込んでいました。
どうしたんですか?というかなんでAさんが?自分がそういうと、Aさんが言いました。
車帰ってきたらお前が気絶してるからさ、マジ焦ったぞ?お前こそどうしたんだよ。
意味がわからなかった、自分が気絶していた?
その後訳もわからずAさんの運転で帰りました、とくにオチのない話ですが、とても怖かったのを覚えています。
行ったメンバーの中でAさんとBさんは生きてます。