友達と岐阜にある朝鮮トンネルに行きました。ここは強制労働者たちが壁に埋まっているといわれる心霊スポットです。
滅多に人が通らないような場所にあるのですが不思議なことに数台の車とすれ違いました。
最初に白のミニバンが通っていきます。この時は別になんとも思っていませんでした。
次にまた白のミニバンとすれ違います。2台連続で同じ車種が通るなんて珍しいこともあるものだくらいに考えていました。
そして3台目、また白のミニバン・・・。偶然にしてはなんだか気味が悪い。運転手の姿もハッキリとは見えませんでした。友達にどんな人が運転していたか聞いてみましたがやっぱり見えなかったそうです。
そうこうしているあいだに朝鮮トンネルにつきました。異様なまでの雰囲気で中に入る勇気はありませんでした。中へは入らずそのまま帰ることに。
友達を家まで送るとちょうど友達の母親が家から出てきました。車から降りる友達を見るなり「動かないで、家に入らないで」と母親が告げます。続けて「どこに行ってきたの?」と聞きます。
友達は真っ青な顔をしながらさっきまで朝鮮トンネルへ行っていたことを話しました。母親がいうには「あんたの後ろに3人憑いてるよ」とのこと。その場で塩を振りまきお祓いをしました。
先に友達の家に着て良かった。取り憑いた幽霊を祓ってもらえたと私は安心して自宅へ向かいます。その帰り私は事故にあいました。車の前に男性が飛び出してきたためハンドルを切ったところ電柱に衝突。
意識はあったので急いで車から降りて男性を探しましたがどこにもいませんでした。目撃者によるとそんな男性はいなかったとのこと。幸いにも怪我はしませんでしたが頭を打ったので検査のために2日ほど入院することに。
入院中、お見舞いにきてくれた友達があの日の話をしてくれました。私が帰ったあとに母親が「実は車にもう一人いた・・・。でもあんたに憑いていたのとは全然雰囲気が違っていて・・・。恐ろしくて言い出せなかった」と話していたそうです。友達は急いで私に電話をかけたそうですがそのときにはすでに事故を起こしていました。
あとで知ったのですが心霊スポットに現れる白のミニバンやワンボックスは霊からの警告を表しているそうです。これ以上近づくなと霊たちはメッセージを送っていたのです。もし朝鮮トンネルの中にまで侵入していたらこの程度ではすまなかったのかもしれません。