山谷峠は昔からいろんな怪異が起きた話が伝わっているところです。
まだ峠の頂きにトンネルがある頃の話です。
その若者が湯沢市内の友達のところに遊びに行って 気づくと日付も変わっていました。
急いで帰路について峠の真っ暗な道をトンネル目指して走り 漸くトンネルを通りすぎ大きなカーブに差し掛かった時でした。
『ドンッ❗』と何かにぶつかった音と衝撃を感じて直ぐに車を停めました。
辺りは真っ暗でセンターラインだけが辛うじて判るくらいでしたが 『誰かを轢いてしまったかも⁉️』と車を降りて恐る恐るさっきの場所まで戻って付近一体を探しましたが 人はおろか動物の死体なども見当たらず ホッとしながらも 不思議に思いながら車に戻って又 走り出しました。
その時に 自分の右側の窓に何となく違和感を感じて振り向きました。
自分の顔のすぐ近くの窓に長い髪が顔にまとわりついて焦点の合わない目をこちら側に向けた青白い顔の若い女の顔がガラスにへばりつくようにしてありました。
彼は闇の中で車のライトに浮かび上がるセンターラインを頼りに猛スピードで峠を駆け下りると我が家まで20分の道をそのまま走り続け 漸く我が家にたどり着くと普段は 車庫に入れてから家に入るのにその時はあまりに怖くて玄関の前に車を停めてとにかく前だけを見て玄関に走り込むと鍵をかけて漸くホッとした時でした。
誰も乗っていないハズの車のドアが『バンッ❗』と大きな音をたてて閉まる音が聞こえたのです⁉️
もう一目散に部屋に駆け込み ベットに頭から潜り込むとひたすら夜が明けるのを待ったのだそうです。
翌日 直ぐに車のお払いをうけてその後は何事もなく過ごしているそうです。
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