実際に行った人が語る「花見潟墓地（はなみがたぼち）」の心霊体験

これは私が今から23年前の夏の日の夜に花見潟墓地で体験した実話です。当時の私は心霊や妖怪に興味や関心が強く、レンタルビデオ店で稲川淳二さんの「恐怖の現場」、「怪談」などのＤＶＤをよく借りて観ていました。それは7月のある日の深夜の事でした。その日はとくに蒸し暑かった事や、恐怖体験をしてみたい、怪奇現象がみたいとの思いや幽霊というものが本当に存在するのかを確認したいとの強い思いに駆られてしまい、涼みに行くような気軽な感覚で心霊スポットに一人で肝試しに行くことにしました。どこの心霊スポットに行ってみようかといろいろと迷ったのですが、交通のアクセスの良さから花見潟墓地に肝試しに行く事にしたのです。井木組の本社建物の近くにある見晴らしの良い駐車場に到着したのは午前３時前頃でした。空には綺麗な星空が広がっていましたが、道路の外灯も広大な墓地には届かない為、真っ暗な状態でした。私は懐中電灯を持って駐車場から墓地への階段を足元に注意しながらゆっくりと降りて行きました。海岸からの聞こえてくる波の音だけが不気味に響き、まったく風も無く静寂だけが漂っていました。墓地の参道を注意しながら進んで行き、ちょうど墓地の中央付近を歩いていた時の事です。参道からすこし横に離れた場所の辺りから僅かに唸り声らしき音が聞こえたので、私は立ち止まって瞬時にその場所に懐中電灯の灯りを向けました。するとそこには老婆の幽霊が墓の前にたたずみ手探りで何かを求めて探しているかのように不気味に手を動かしているのを目撃してしまったのです。突如として暗闇に出現した老婆の幽霊に私は腰が抜けるほど驚きました。口では表現が出来ない光景にかつてない恐怖感が私を襲い、恐怖のあまりに思わず悲鳴を上げてしまったのです。その老婆の幽霊は私の悲鳴に気づき手探りしていた手の動きをピタリ止めて、ゆっくりと立ち上がったのです。そして、私の方に顔をゆっくりと向けるとニヤリと薄ら笑いを浮かべたのです。老婆の幽霊は薄ら笑いで私を見つめながらゆっくりと墓地の奥へと姿を消してしまったのです。私は老婆の幽霊を目撃してしまった驚きと不気味な恐怖感に支配され、放心状態になってしまうも、この場から急いで離れなければならないとの防衛本能が働き、力を振り絞って車へと戻ったのですが、老婆の幽霊を見てしまった恐怖感が勝ってしまい動揺が収まらない興奮状態でした。ただ車の中で思ったことは、安易に花見潟墓地で肝試しをすべきではなかったし、行かなきゃよかったと後悔しました。その後も私自身、あの老婆の幽霊がニヤリと薄ら笑いを浮かべ私を見つめながら墓地の闇へと消えていった。あの老婆の顔、表情を忘れることが出来ず、夢の中にまで老婆の幽霊が現れたりしたため、これらが原因で精神的にトラウマになり、うつ状態になってしまい精神的にむしばまれ苦しめられることになり病院に通院しなければならなくなりました。そのために医療費がかなり掛かり経済的にも精神的にも負担になりました。今でも安易に心霊に興味を持ち、遊び感覚で幽霊見たさに肝試しに行ったことを後悔しているのです。

平成１０年代に私が体験してしまった話です。当時、大学生だった私は夏休みに鳥取に帰郷して久しぶりに仲の良かった友人たち数人と再会して会話が盛り上がりました。その日の夜はとても蒸し暑かった事もあり、友人の1人が幽霊を見て涼しくなろうと言い出した為、私も友人たちも面白そうだと盛り上がってしまいました。友人の車で、どこの心霊スポットに行こうかと迷ったところ、友人の１人が「花見潟墓地は墓が沢山あるから幽霊が出るぞ」と言った事で、花見潟墓地へ肝試しに行く事になりました。現地に到着したのは午前３時半頃でしたが、夏とはいえども空は漆黒の闇、外灯の明かりも墓地には届かない為、真っ暗な漆黒の闇状態でした。そして、不気味に海岸からの波の音だけが静かに聞こえ、風も無く静けさだけが漂っていました。私たちは懐中電灯１本の明かりを頼りに墓地の中を探索する事にしました。墓地の中を歩きながら友人の１人が「ここは墓だけは多いけど幽霊は居ないね」と言った時です。すこし離れた手前の方向から、僅かに声らしき音が聞こえたのです。急いでその場所に目を向けると暗闇の中で老婆の幽霊が墓石の前にたたずみ手探りで何かを探しているかのように手を動かしていたのを目にしてしまったのです。私たちは漆黒の闇の中に突然現れた老婆の幽霊に驚愕し、あまりにも恐ろしい光景に恐怖を感じて悲鳴を上げてしまったのです。その老婆の幽霊は悲鳴に気づいたのか?ピタリと手の動きを止め、私たちの方に顔を向けると墓石群の暗闇の中へと姿を消してしまったのです。老婆の幽霊を目撃してしまった驚きと不気味な恐怖を感じ慌ててすぐに車に戻ったのですが、友人たちは恐怖のあまりに動揺が収まらない状態でした。車の中では口々に、「本当に老婆の幽霊を見てしまった」、「老婆の幽霊が手探りで何かを探していたが自分たちに気づいて墓地の闇に姿を消した」と恐怖に怯えてしまい、急いでその場を去りましたが、後日に肝試しに行った友人の車が突然故障してしまい、修理に出すも故障の原因が分からず、修理費用が予想以上に高額になったと聞きました。ここはふざけて肝試しに行くような場所ではありませんので、ご注意願います。