実際に行った人が語る「大池遊園駅」の心霊体験

これは大池遊園駅に行ったある男性の体験談です。

彼が大池遊園駅に着いたのは静かな真夜中でした。空には月がぼんやりと浮かび上がり、駅周辺は薄暗くシーンと静まり返っています。北側の住宅街からは人の気配が消え、南側の田んぼや畑の影がゆらりと揺れていました。

そのとき彼は突然背後から視線を感じました。しかし振り返っても誰もいません。

「誰かいるのか？」と問いかけたものの返事はありません。それでも何かに見られているような感覚が消えませんでした。

不安を感じはしたものの、せっかく肝試しにきたのだから心霊現象の一つや二つ起きたってどうってことはない。そんなふうに考えてもう少しだけその場にとどまることにしました。

しばらくすると、足元に冷たい風が吹き抜け、膝の辺りに鋭い痛みを感じました。見てみるといつの間にか左膝の下に小さな傷ができていたのです。何かに触れた覚えも転んだ記憶もありません。それなのにまるで刃物で切られたような鋭い痛みでした。

「テケテケに出会うと足を持っていかれる」という噂を思い出し、彼は急に身の危険を感じました。やっぱり帰ろう、そう思い急いでその場から離れました。車までの道中もずっと背後で何かがこっちを見つめている気配が離れませんでした。

車に乗り込み一息ついたとき、バックミラーにぼんやりとした何かが立っているのが見えました。いや、正確には立っているのではなく、四つん這いになって這いずり回っているような姿でした。

そこでようやくテケテケが上半身だけで這いずり回る霊だったと気づきました。急いでエンジンをかけて走り出しました。しばらくするとテケテケと思われる霊の姿は見えなくなっていました。

いまだに左膝には傷跡が残っているそうです。