今年2023年10月11日、「虹の松原」でキャンプしました。
自転車でキャンプしながら一か月ほど九州を周る予定でした。
一泊目は佐賀県の図書館脇の公園で泊まり、2日目が唐津の「虹の松原」でした。
到着は夕方になり、海風が逆風になり大変苦労しました。
やっとの思いで到着して「虹の松原駅」から海岸に出ようとするのですが、
松原の真ん中を走る道路から海岸へ出る道が見つからず、探していました。
道の脇には旧店舗が所々あり、かっては賑わっていた様子がうかがえました。
そんな旧商店の横から砂浜に抜けられそうな道があり、私有地のようでもあるが、
こっそりと通り抜けようと入り込みました。
入り込んで巨大な松林の異形さに驚き、言いようのない不気味さでした。
松林ってロマンチックなイメージを持っていましたが、
巨大な松が曲がりくねって横に倒れている風景は、想像とは大違いで、
山歩きをすれば倒木は何度も見ていましたが、自然だな~とか、
原初の風景に出会えたような懐かしささえあるものでしたが、
ここのは此処の風景は恐ろしく不気味でした。
張り付いた不気味さから逃れようと一刻も早く海岸へと急ぎました。
海岸の砂浜と松林には風よけと思われる柵があり、幸いにも開いた所があり、
その通路から海岸にでることができました。
砂浜でテントを立てて一泊する積りでしたが、風が強くテントは断念、
強風を避けるために松林に引き返して松林にテントを張りました。
砂浜では遠くで誰か二人組のようでしたが、テントを張っていましたが、
風に煽られて苦労していました。
この風では多分むりだな~と思っていました。
波も荒れて近寄りがたい雰囲気でした。
やっとの思いで松林にテントを張って中で一休みしましたが、
疲れた身体を横にすると、誰かがテントを触るような音がします。
近くに誰も居るはずはないので、風でバタバタとするからだろうと納得させました。
しかし、風の音とは違う種類の音でした。
イヤイヤ偶然だろう、多分 草の葉とか何かが 何かに当たって、
まるで誰かが、あるいは動物が触っているような感じの音になっているのだろう。
と結論つけました。
その夜は強い風がテントを揺らす音と、誰かが側にいるような音を両方聞きながら、
疲れて眠いのに不気味な音に起こされながらも朝を迎えました。
朝は風も収まったいて、あの近くに誰がいるような音も無くなっていて、
ホッとしたことでした。
その時はこの松原が心霊スポットだとは全く知りませんでしたが、
家族には到着した事とえらく不気味であることをラインで伝えていました。
それを見た家族は検索して「スポット」だと知ったようですが、私には知らさないでいたそうです。
後で家族は「霊感無くて良かったね~」と楽しそうに言いましたが、
私としてはイヤイヤ充分にあり得ないほど不気味だったし、
充分に霊感感じてるよね~と思いました。
それにしても風の音だと決めつけていたけど、「あの音は何だったんだろう?」
と後になるほど気になる事でした。
それからもう一つ不思議な事がありました。
朝になり砂浜にテントを運び、夜露で濡れていたので乾かして自転車に荷造りして自転車に乗り込んだ頃何やらマイクで大きな声が聞こえました。
松林の道の方で何かが来たのかな?程度に思ったのですが、
なんと砂浜に朝から観光客の集団がいました。
添乗員がハンドマイクで何かを説明しているようでした。
奇妙なのは、何時 何処から現れたのか全く気が付かなかったのです。
私の向きの後方にいたのだけど、そっちからは出る場所は無い筈だし、
私が向いている方向から現れたのなら気付く筈だし、
あの場所に行くには相当歩くはずだし?
それで気付かないなんて、ちょっと考えにくい。
不思議だ、何処から来たのか確かめたい、と思いながらも
この不気味な瘴気に満ちた場所から離れたくて、急いで松原を抜けて道へ出ました。
観光バスのような物は見当たりませんでした。
後に思い返すと、ちょっと不思議です。