実際に行った人が語る「入鹿池（いるかいけ）」の心霊体験

あれは私が高校2年生の夏でしたので、25年近く昔の話しになります。
高校の友達3人と夜になるとよく肝試し兼暇つぶしに天狗神社に行っていたのですが、その日は入鹿池周りで天狗神社に向かっていました。
現地に行くのに、みんな原付バイクで移動していたのですが、友達3人はスクーター。私はHondaのマグナ50というミッション車に乗っていました。

現地に行った事のある人はご存知かと思いますが、入鹿池の周辺はアップダウンの激しい峠道のようになっており、スクーターの3人はそんな事お構い無しに走れるのですが、マグナ50では非力なこともあり、登り坂でどんどんスピードが落ち、アクセル全開でも三十キロ出るか出ないか位までスピードが落ちてしまい、あっという間に友達3人が見えなくなってしまいました。
やっぱり50ccのミッションは走んねぇなぁ〜、なんて思いながら置いてけぼりを食いながら走ってた時、何処からか「チリーン．．．。チリーン．．．。」と鈴の音が聞こえてきました。
「何この音？」と思い背中が寒くなったんですが、マグナのキーに鈴を付けていたのを思い出し、「あぁ、これが揺れてんだなぁ」と思い、気を取り直して走りながら、鈴を手で揺らしてみたんですが、マグナは純正のマフラーでも結構音がうるさく、尚且つ登り坂を引っ張りながら走っているので全く自分の鈴の音は聞こえません。
それなのにまだ何処からか「チリーン．．．。チリーン．．．。」と正体不明の音が聞こえてきます。
これはマズイ！！とりあえず早く友達と合流しないと！と思っていたところ、少し先の平坦になっている場所で友達3人が私を待っていてくれていました。

「おっせーよ」などと文句を言われながら、先程の怪現象を説明した所、友達には誰も鈴の音なんか聞いていないと言われました。

あの音が何だったのか結局分からず終いでしたが、その鈴の音の主に追いつかれなくて良かったと胸を撫で下ろしました。
それからも入鹿池の周りにはちょくちょく行っていたりしたのですが、あの鈴の音を聞いたのはその夜一度きりです。

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忘れもしません。

早31年前になりますが、大学サークルの後輩が遊びに来た際、入鹿池の話をしてきたのでドライブに引き連れた際の出来事でした。彼は心霊スポット見たさとしでではなく、ワカサギやブラックバスがつれるとのことで見学してみたいとの内容でした。

両者ともにアルバイト終了後に私の家で集合し、彼の意向どおり現地へと出発しました。夜22時頃発で、その道中、噂の内容（心霊現象）が起こりうる可能性を示唆しましたが、彼は「オカルトでしょう」といいながら頭から信じない人でした。

予定どおり22：40頃に観光地明治村の正門から下り、入鹿池に到着しました。あたりを見渡すと我々以外は車が1台停車されていますが人影はなく、また、その当時の暴走族らしき軍団もいませんでした。

よって、まずは周りを明るくしようと考え、ヘッドライトをロービームからハイビームにきりかえようとしましたが動きません。明治村の前を車で通過するのにハイビームを利用しており急に故障するとは考えづらく変だなと思いつつ何度も繰り返しましたが、レバーがふにゃふにゃの状態が続きカッチという切替音もしません。

そのうち後輩が苛立ち、「先輩、いたずらはやめてくださいよ。場所が場所だけに」と怒る始末。

自分も怖くなり、仕方がないので、「じゃ T君お前が押してみろ」と誘導しましたがライトは切替れずのままの状態が2分程続き、彼の恐怖心も高ぶり「先輩、今日は帰りましょう。昼間に出直しましょう」と言い出したらハイビームに切り替わりました。

唖然としながらも光が水面を照らす方向を2人で静かに見ていると、人影はないのですが鉄塔の手すりあたりからトランペットの音色が聞こえてきて、その音が徐々に大きく聞こえてくる（近づいてくる）ので、「ごめんなさい」と言いながらその場を早急に立ち去りました。怖い体験でした。

無論、彼は恐怖のあまり宿泊して翌日、昼に帰りました。夢にでてきて眠れなかったそうです。

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